

これ、数年前の話です。
友達の選挙を手伝いに行った時でした。僕自身、冬の選挙応援って、その時がほぼ初めてだったんですよね。
しかも一月。東かがわでも、雪がちらつくような寒い日でした。
選挙カーって、窓を開けて手を振ったり、声を出したりするじゃないですか。で、僕、後部座席で窓を全開にして、ずっと手を振ってたんです。最初は当然寒い。
「うわ寒っ!」
って普通に思ってました。でも、しばらくすると、
「あれ?」
なんか、逆に暖かくなってきたんですよ。というか、暑いくらい。
「え?なんか平気やな」
みたいな感じになってきて、ジャンパーを脱ぎ始める。今思えば、完全に危険信号です。ただ、流石にシャツ一枚にはなりませんでした。その時着ていたのは、青色のポロシャツ。
「いや流石に、選挙でシャツ一枚はまずいよな…」
という気持ちもありましたし、
「応援来てるのに、途中で服を脱ぐのは違う」
みたいな感覚も、どこかにあったんですよね。だって選挙だもん。
でも今思うと、
「あそこで脱いではいけない」
という感覚が、結果的に危険を止める最後のブレーキになっていたのかもしれません。
人前で裸になるわけにはいかない。
応援に来ているのに、途中でシャツ一枚になるのは違う。
そんな、ある意味どうでもいいような“理性”が、現実には命を守る側につながっていた。
そう考えると、人間って不思議です。
その後、なんだか急に眠たくなってきたんです。
ぼーっとして、
「このまま寝たら気持ちいいかも」
みたいな感覚。
その瞬間、頭の中で急に思い出しました。
「あれ…?これ、冬山遭難の話で聞いたやつに似てないか?」
寒すぎると、脳がバグって、暖かいと勘違いする。
- 服を脱ぎ始める
- 眠くなる
- そしてそのまま…
「ヤバい…!」
と思った瞬間、一気に意識が戻りました。そしたら今度は、めちゃくちゃ寒い。さっきまで「暑い」と思ってたのに、体はキンキンに冷えてる。
「うわ、これ危なかったかもしれん…」
って、急いで窓を閉めて、ジャンパーを着直しました。
今なら笑い話なんですが、正直、あのまま寝てたら危なかった可能性もあったんじゃないかなと思っています。人間って、危険な時ほど、自分の状態が分からなくなることがあるんですよね。
これ、介護現場でも似たことがあります。
頑張りすぎてる人ほど、
- 「まだいけます」
- 「大丈夫です」
- 「自分は平気です」
って言う。でも実際は、かなり限界だったりする。だから時々、
“自分の感覚を疑う”
って大事なんだなと思います。命の危険って、特別な場所だけで起きるわけじゃないんですよね。雪山とか、災害現場とか、そういう“非日常”だけじゃない。
あなたのいつもの日常のすぐそばに、普通に潜んでいる。
車の中。帰り道。仕事中。ちょっとした油断。そんな場所にも、危険はあります。
だからこそ、「自分は大丈夫」と思いすぎないこと。
そして、少しでも違和感を感じたら、ちゃんと立ち止まること。
これ、本当に大事です。
皆さんも、寒い日の無理は気をつけてくださいね。











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