受益者負担という言葉の向こう側へ

体育施設・社会教育施設の使用料見直しが始まりました

本日の総務建設経済常任委員会では、公共施設使用料の見直しに伴う条例改正について審議しました。議案名だけを見ると少し難しく感じますが、内容を簡単に言えば、市内の体育施設や社会教育施設の利用料金を、一定のルールに基づいて整理し直そうというものです。

これまでの東かがわ市では、合併後にそれぞれの施設ごとで料金の調整が行われてきました。そのため、似たような広さの施設なのに料金が違ったり、施設によって考え方が異なったりする状況もありました。今回の見直しでは、面積を一つの基準として整理し、施設ごとの料金体系をできるだけ統一していこうという考え方が示されました。

委員会の資料を見ながら、僕自身も「なるほど、こういう方向に進むのか」と感じる場面がありました。

例えば、これまでは歴史的な経緯や施設ごとの事情で設定されていた料金が、今後は面積や利用実態を基準に見直されていきます。

一見すると単なる値上げや値下げの話に見えるかもしれません。しかし、議論の中心にあったのは金額そのものではなく、「どうやって施設を維持していくか」という視点でした。

管理からマネジメントへ

委員会の中で感じたのは、これまでの個別対応から全体最適へという流れです。
東かがわ市には体育館やコミュニティセンター、交流施設など様々な公共施設があります。それぞれに歴史があり、それぞれに利用者がいます。

だからこそ、本来であれば個別事情を考慮したくなります。しかし施設が増えれば増えるほど、個別対応だけでは全体が見えなくなります。

「あの施設はこうだから」
「ここは昔からこうだったから」

その積み重ねが、気が付けば複雑な料金体系を生み出していました。今回の見直しは、その複雑さを整理しようとする取り組みでもあります。
行政でよく使われる言葉に「管理」がありますが、今回感じたのは「マネジメント」という考え方でした。個々の施設を見るのではなく、市全体としてどう維持し、どう残していくか。その視点が少しずつ強くなっているように感じます。

また、今回の委員会では僕自身も委員として質疑を行いました。

今回の見直しでは、施設の面積が40平方メートルを超えるかどうかが料金設定の一つの基準になっています。しかし利用者から見れば、同じような活動をしていても料金区分が変わることになります。
そこで、なぜ40平方メートルなのか、その基準はどのような考え方で設定されたのかを確認しました。

行政からは、施設全体の公平性を意識しながら、統一的な料金体系を構築するための基準として設定したとの説明がありました。
もちろん、運用が始まれば様々な意見も出てくると思います。実際の利用状況や利用者の声を踏まえながら、必要に応じて検証を続けていくことも大切だと感じました。

受益者負担という考え方

今回の議論の中で出てきたのが「受益者負担」という考え方です。公共施設は税金によって支えられています。一方で、実際に利用する人もいます。

では、その費用をどこまで税金で負担し、どこまで利用者にお願いするのか。これは簡単な話ではありません。

利用料金を上げれば利用しにくくなります。逆に安くしすぎれば維持が難しくなります。どちらか一方だけが正しいわけではなく、そのバランスを探ることが必要になります。

僕も資料を読みながら、「利用する側の気持ちも分かるし、維持する側の事情も分かるな」と考えていました。公共施設は当たり前に存在しているように見えます。しかし実際には、電気代もかかりますし、修繕費もかかります。古くなれば大規模改修も必要になります。少子高齢化が進み、人口減少が続く中で、今までと同じ形をそのまま続けることは難しくなっています。

当たり前を未来へ残すために

議会では時々、大きな改革ほど派手な話題にならないことがあります。今回の使用料見直しも、その一つかもしれません。しかし、市民生活にとっては非常に重要な議論でした。

普段利用している体育館。
地域の集まりで使うコミュニティセンター。
文化活動を行う施設。

それらがこれから先も利用できる状態を維持するためには、どこかで仕組みを見直さなければなりません。今回の見直しは、その第一歩だったように思います。委員会では様々な意見が交わされましたが、最終的には賛成6、反対1で委員会として可決されました。今後は本会議最終日に全議員による採決が行われ、東かがわ市議会としての最終判断が示されることになります。

料金だけを見ると賛否はあると思います。しかし、その背景には「未来に残すための判断」があります。普段使っている施設が当たり前に存在していることは、決して当たり前ではありません。だからこそ、これからも続いてほしい場所だからこそ、時には見直しも必要になります。

今回の議案は単なる料金改定ではなく、合併後それぞれに積み上げられてきたルールを整理し、市全体としてマネジメントしていくための第一歩だったように感じています。

自分たちが使いたい場所や組織をこれからも継続できるものにするための大きな改革でした。本会議ではどのような議論になるのか、引き続きしっかり見届けていきたいと思います。

シェアお願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

ABOUT US
山口 だいすけ
山口 だいすけ現役ケアマネ議員
東かがわ市議会議員として活動する現役の主任ケアマネジャーです。

介護・福祉の現場で30年以上、高齢者やその家族の相談支援に携わり、現在も現場の声を大切にしながら11年間議員活動を続けてきました。
専門分野は、介護・福祉政策、子育て支援、若者支援、高齢者福祉、デジタル、AI、動物愛護、地域猫、マネタイズ、経営目線での提案です。

私は、子どもたちが安心して笑顔で育ち、若者が夢を持って挑戦でき、高齢になっても住み慣れた地域で安心して暮らせる東かがわ市を目指しています。

小中学生の頃にはいじめを経験し、人との関わりに悩んだ時期もありました。だからこそ、声の大きな人だけではなく、困っていても声を上げられない人の思いにも耳を傾けることを大切にしてきました。

政治家の仕事は、市民の声を行政へ届け、地域の課題を解決することです。
「まず話を聞く。現場を見る。そして行動する。」
この姿勢を大切に、市民と行政をつなぐ架け橋として活動を続けています
そんな私の夢は、『小学生のなりたい職業第1位を、政治家にする』です。
政治への信頼を取り戻し、子どもたちや若者が未来に夢や希望を持てる東かがわ市を目指して、これからも皆さんと共に歩み続けます。