200年以上の時を超えて。関良助の歴史が再び動き始めた

議会で一般質問をしていると、「なぜそこまで同じテーマを追い続けるのですか」と聞かれることがあります。

もちろん今すぐ解決しなければならない課題もあります。ですが政治家にはもう一つ大切な役割があります。
それは、この地域が歩んできた歴史や価値を未来へ残していくことです。僕にとって関良助という人物は、まさにその象徴の一人です。

何度も議会で取り上げてきた理由

関良助。

和三盆の歴史を語るうえで欠かすことのできない人物です。奄美大島からサトウキビを持ち帰り、向山周慶へ託したことで、現在の和三盆文化の礎を築いたと伝えられています。

ところが、その存在はあまり知られていません。

僕自身、2021年の一般質問で和三盆の歴史について取り上げ、VR和三盆資料館という形で後世へ残せないか提案しました。

その後も調査を続けてきましたが、調べれば調べるほど不思議な人物でした。
名前は「良助」なのか「良介」なのか。
亡くなった場所はどこなのか。
いつ亡くなったのか。

資料によって内容が異なります。これだけ和三盆の発展に関わった人物でありながら、はっきりした記録が驚くほど少ないのです。

だからこそ気になりました。歴史の空白を埋めたい。地元の子どもたちに伝えられる形で残したい。

そんな思いで一般質問を続けてきました。

2025年、歴史が動いた

そして今年。

とても大きな出来事がありました。

2025年6月、東かがわ市議会で関良助について一般質問を行いました。

実は同じ時期、奄美市議会でも関良助について一般質問が行われていたのです。

200年以上前に亡くなった一人の人物。その人物について、出生地である奄美と、人生の大きな転機となった東かがわの両市で同じ年に一般質問が行われる。

こんな偶然があるでしょうか。僕は偶然ではなく必然だったのではないかと思っています。

奄美市議会では、関良助を奄美の歴史上重要な人物として認識し、資料収集や調査研究を進めたいという答弁もありました。

東かがわ市でも教育現場での活用や、奄美との交流について前向きな答弁が行われています。

これまで点だったものが、少しずつ線になり始めています。

歴史は未来を作る

関良助を調べていて感じるのは、これは単なる歴史研究ではないということです。

和三盆と黒糖。

奄美と東かがわ。

これらはすべて一本の線、サトウキビでつながっています。

歴史が分かれば教育につながり、教育は観光へ。観光は産業につながります。

そしてなにより地域への誇りにつながります。

だから僕は「甘味の道(Sweet Road)」という考え方を提案しています。奄美と東かがわを歴史で結び、文化で結び、人で結ぶ取り組みです。

まだ始まったばかりです。分からないこともたくさんあります。

関良助の人生には今も多くの謎が残されています。ですが、その謎を解き明かそうとする人たちが今、奄美にも東かがわにもいます。それだけでも大きな前進です。

未来へ残したいもの

政治は予算や制度だけではありません。地域の記憶を守ることも政治の大切な役割だと思っています。

200年以上前に亡くなった関良助。香川における和三盆の歴史に欠かすことのできない人物ですが、その歴史は驚くほど少ないままです。

しかし今、出生地である奄美市と、縁の地である東かがわ市。両市でその歴史が紐解かれようとしています。

いつか子どもたちが和三盆やサトウキビだけでなく、関良助を詳しく学び、「そんな人がいたんだ」と誇らしく語れる日が来るかもしれません。その未来につながる一歩を、これからも積み重ねていきたいと思います。

次回は、香川ではほとんど知られていない関良助さんの故郷・奄美大島について、さらに関良助さんのお父さんである當済という人物にも触れてみたいと思います。

関良助の人生をたどっていくと、そこには和三盆だけでは語りきれない、奄美の歴史と人々の想いが見えてきます。

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ABOUT US
山口 だいすけ
山口 だいすけ現役ケアマネ議員
東かがわ市議会議員として活動する現役の主任ケアマネジャーです。

介護・福祉の現場で30年以上、高齢者やその家族の相談支援に携わり、現在も現場の声を大切にしながら11年間議員活動を続けてきました。
専門分野は、介護・福祉政策、子育て支援、若者支援、高齢者福祉、デジタル、AI、動物愛護、地域猫、マネタイズ、経営目線での提案です。

私は、子どもたちが安心して笑顔で育ち、若者が夢を持って挑戦でき、高齢になっても住み慣れた地域で安心して暮らせる東かがわ市を目指しています。

小中学生の頃にはいじめを経験し、人との関わりに悩んだ時期もありました。だからこそ、声の大きな人だけではなく、困っていても声を上げられない人の思いにも耳を傾けることを大切にしてきました。

政治家の仕事は、市民の声を行政へ届け、地域の課題を解決することです。
「まず話を聞く。現場を見る。そして行動する。」
この姿勢を大切に、市民と行政をつなぐ架け橋として活動を続けています
そんな私の夢は、『小学生のなりたい職業第1位を、政治家にする』です。
政治への信頼を取り戻し、子どもたちや若者が未来に夢や希望を持てる東かがわ市を目指して、これからも皆さんと共に歩み続けます。