ケアマネジャーをシャドーワークの疲弊から守ろう

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東かがわ市で、ケアマネジャーの業務を市民の皆さんに知っていただくためのリーフレットが完成しました。東かがわ市と東かがわ市介護支援専門員等連絡協議会が協力して作成したもので、令和8年1月に発行されたものです。市ホームページでも公開され、活用が始まっています。

このリーフレットを見ながら、ようやくここまで来たなと感じました。

なぜなら、このテーマは僕自身が以前から議会で取り上げ続けてきた課題だったからです。

議会で訴えてきたこと

2024年12月議会の一般質問で、僕は「ケアマネジャーを守るため、業務範囲の正しい周知を」というテーマを取り上げました。

介護現場では、本来の業務ではないにもかかわらず、長年にわたってケアマネジャーが引き受けてきた仕事が数多くあります。

利用者や家族が困っている。
地域に頼れる人がいない。
他に対応する制度がない。

そうした事情から、ケアマネジャーが善意で対応してきたものも少なくありません。
しかし、その善意が積み重なった結果、業務量は増え続け、本来行うべきケアマネジメント業務を圧迫する状況が生まれています。

だからこそ私は、市民や関係者へ正しい業務範囲を伝えるためのチラシやリーフレットを作成し、啓発を進める必要性を訴えてきました。

今回のリーフレットは、その一つの形が実現したものだと感じています。

「できること」と「できないこと」

今回のリーフレットには、ケアマネジャーにできることと、できないことが分かりやすく整理されています。

相談対応やケアプラン作成、サービス事業所との連絡調整、定期訪問などは本来業務です。一方で

  • 病院での検査や手術の同意
  • 救急車への同乗
  • 入院中の日用品の購入
  • 預貯金の管理
  • 郵便物の受け取りや整理
  • 家事支援や買い物代行

などは本来の業務ではありません。

ところが現場では、「今回だけ」「他に頼める人がいないから」と対応してきた結果、それが当たり前のように求められるケースもあります。

利用者のためを思う気持ちは大切です。しかし、その善意に依存する仕組みは長く続きません。

全国で広がる取り組み

実は、この流れは東かがわ市だけの話ではありません。

僕が事務局長を務める「政治と介護を紡ぐ会」でも、この問題を全国的な課題として共有し、各地域で改善に向けた提案や働きかけを続けてきました。会には国会議員、県議会議員、市議会議員、町議会議員、村議会議員、そして介護・福祉現場で働く仲間たちが参加しています。

それぞれの地域で議会質問を行い、行政へ提案し、関係団体と協議を重ねる中で、同様のリーフレットや周知活動が少しずつ広がっています。

一つの自治体だけでは大きな変化にならないかもしれません。しかし、全国の仲間たちが同じ課題意識を持ち、現場の声を届け続けることで、確実に変化は生まれています。

今回の東かがわ市でのリーフレット完成も、その流れの一つだと感じています。

本当に考えるべきこと

今回のリーフレットは、「これはできません」と宣言するためだけのものではありません。本当に重要なのは、その先です。

ケアマネジャーができないことを誰が担うのか。
地域で支えるのか。
家族支援をどうするのか。
成年後見制度や日常生活自立支援事業をどう活用するのか。
家事支援を公的サービスとして整備するのか。
あるいは実費サービスとして地域で提供するのか。

そうした議論を進めるためには、まず業務の境界線を正しく理解することが必要です。

善意だけでは支えきれない時代へ

介護保険制度が始まって25年以上が経ちました。高齢化はさらに進み、独居高齢者も増えています。

一方でケアマネジャーは高齢化し、人材不足も深刻化しています。本来業務だけでも負担が大きくなる中、シャドーワークまで抱え続ければ、疲弊するのは当然です。

そしてケアマネジャーが減れば、最終的に困るのは利用者や家族です。だからこそ、これからは誰かの善意に頼るのではなく、地域全体で支える仕組みを考えていかなければなりません。

ケアマネジャーを守ることは、介護を必要とする人の暮らしを守ることでもあります。

今回のリーフレットが、ケアマネジャーの仕事を正しく理解し、地域で支え合う仕組みを考えるきっかけになればうれしく思います。

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ABOUT US
山口 だいすけ
山口 だいすけ現役ケアマネ議員
東かがわ市議会議員として活動する現役の主任ケアマネジャーです。

介護・福祉の現場で30年以上、高齢者やその家族の相談支援に携わり、現在も現場の声を大切にしながら11年間議員活動を続けてきました。
専門分野は、介護・福祉政策、子育て支援、若者支援、高齢者福祉、デジタル、AI、動物愛護、地域猫、マネタイズ、経営目線での提案です。

私は、子どもたちが安心して笑顔で育ち、若者が夢を持って挑戦でき、高齢になっても住み慣れた地域で安心して暮らせる東かがわ市を目指しています。

小中学生の頃にはいじめを経験し、人との関わりに悩んだ時期もありました。だからこそ、声の大きな人だけではなく、困っていても声を上げられない人の思いにも耳を傾けることを大切にしてきました。

政治家の仕事は、市民の声を行政へ届け、地域の課題を解決することです。
「まず話を聞く。現場を見る。そして行動する。」
この姿勢を大切に、市民と行政をつなぐ架け橋として活動を続けています
そんな私の夢は、『小学生のなりたい職業第1位を、政治家にする』です。
政治への信頼を取り戻し、子どもたちや若者が未来に夢や希望を持てる東かがわ市を目指して、これからも皆さんと共に歩み続けます。