後悔するのは、失敗じゃない 山口だいすけ 東かがわ市議会議員

後悔は、介護の現場で教えてもらった

介護の現場にいると、人生の終わりに近い時間のそばに座らせてもらうことがあります。特別な話を聞こうとしたわけではなく、ただいつものように声をかけ、様子を見て、少しだけ隣にいる。そんな時間の中で、ふっと出てくる言葉がありました。

「もっと、やっておけばよかったなあ。」

その言葉は、強い後悔というより、夕方の光の中で少し遠くを見るような響きでした。誰かを責めるでもなく、自分を大げさに悔やむでもなく、ただ人生を振り返ったときに、心の奥からこぼれてくるような言葉でした。

ある方は、若い頃に行きたかった場所の話をしてくれました。ある方は、本当は挑戦してみたかった仕事の話をしてくれました。ある方は、家族にもっと素直に伝えておけばよかった言葉のことを、ぽつりと話してくれました。

不思議なことに、「失敗しなければよかった」という話よりも、「やらなかったこと」への後悔のほうが、ずっと多かったように感じます。

断トツの一位という実感

以前、人生の後悔についての調査や研究の話を読んだことがあります。いろいろな調査で、人生の最後に近づいた人が一番後悔することとして、「やりたいことをやらなかったこと」が挙げられている、という内容でした。

それを読んだとき、僕は新しい知識を得たというより、「やっぱりそうなんだ」と感じました。介護の現場で聞いてきた言葉と、あまりにも重なっていたからです。

ただ、「やりたいことをやる」というのは、好き勝手に生きるという意味ではないと思っています。目の前の責任を放り出して、自分の欲だけを優先することではありません。

僕が大切にしているのは、「自分は本当はどうありたいのか」を忘れないことです。どんな人間になりたいのか。どんなふうに地域と関わりたいのか。どんな自分で人生を終えたいのか。

そこから逃げ続けると、きっと後で苦しくなるのだと思います。

小さな違和感が背中を押す

もちろん、挑戦する前には迷います。恥ずかしいと思うこともあります。今さらこんなことをして笑われないだろうか、失敗したらどうしようか、そんな小さなブレーキはいくつもあります。

でも、そのブレーキの中には大切なものもあります。勢いだけで進もうとしたときに、「これは誰かを傷つけないか」「自分のためだけになっていないか」と立ち止まる感覚です。人間の小さな理性や違和感は、案外、後から考えると大事だったりします。

僕が街頭演説を続けていることも、漫画やAIに挑戦していることも、本を書いたことも、すべて最初から自信があったわけではありません。むしろ、毎回どこかに恥ずかしさがあります。

それでも、やらずに後悔する自分の顔が浮かぶことがあります。施設で聞いたあの言葉が、ふっと戻ってくることがあります。

「もっと、やっておけばよかったなあ。」

その言葉を聞いてきた僕が、自分の人生で同じ後悔を積み重ねるわけにはいかない。そう思うのです。

地域の中で、今できることを

東かがわ市で活動していると、地域にはまだまだ伝えきれていない魅力や、拾いきれていない声があると感じます。子どもたちの笑顔、若い人の挑戦、高齢になっても安心して暮らしたいという願い。どれも、特別な場所にあるものではなく、日常のすぐそばにあります。

だから僕は、できるだけ動いていたいと思っています。完璧でなくても、今の自分にできる形で伝えたい。議会だけでなく、街頭でも、ブログでも、漫画でも、地域の声を形にしていきたい。

人生の最後に後悔するのは、失敗したことよりも、挑戦しなかったことかもしれません。そう考えると、今の一歩は少し違って見えます。

あなたにも、心の中に置いたままになっている「本当はやりたいこと」があるかもしれません。無理をしすぎる必要はありません。全部を一度に変える必要もありません。

ただ、日常の中でふと感じる違和感や、小さな願いを、なかったことにしないでほしいと思います。大切な学びは、特別な場所だけにあるのではなく、毎日のすぐそばにあります。

だからこそ、自分の心の小さな声を少しだけ大切にして、無理をしすぎず、でも後悔だけは少し減らせるように歩いていけたらいいですね。

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ABOUT US
山口 だいすけ
山口 だいすけ現役ケアマネ議員
東かがわ市議会議員として活動する現役の主任ケアマネジャーです。

介護・福祉の現場で30年以上、高齢者やその家族の相談支援に携わり、現在も現場の声を大切にしながら11年間議員活動を続けてきました。
専門分野は、介護・福祉政策、子育て支援、若者支援、高齢者福祉、デジタル、AI、動物愛護、地域猫、マネタイズ、経営目線での提案です。

私は、子どもたちが安心して笑顔で育ち、若者が夢を持って挑戦でき、高齢になっても住み慣れた地域で安心して暮らせる東かがわ市を目指しています。

小中学生の頃にはいじめを経験し、人との関わりに悩んだ時期もありました。だからこそ、声の大きな人だけではなく、困っていても声を上げられない人の思いにも耳を傾けることを大切にしてきました。

政治家の仕事は、市民の声を行政へ届け、地域の課題を解決することです。
「まず話を聞く。現場を見る。そして行動する。」
この姿勢を大切に、市民と行政をつなぐ架け橋として活動を続けています
そんな私の夢は、『小学生のなりたい職業第1位を、政治家にする』です。
政治への信頼を取り戻し、子どもたちや若者が未来に夢や希望を持てる東かがわ市を目指して、これからも皆さんと共に歩み続けます。