カード1枚で、選挙が動く!?
「推し勝つのススメ」という、ちょっと風変わりな選挙カードゲームを作ってみました。
きっかけは、“選挙って、なんであんなに難しくて分かりづらいんだろう?”という素朴な疑問。ならば、いっそ遊びながら「候補者や支援者の視点」「妨害や逆転のリアル」まで体感できるカードバトルにしてしまおう──そんなノリで、ネタ半分・本気半分からスタートした企画です。
妨害、バズり、炎上、スルースキル、期日前投票…。現実のエピソードも交えながら、選挙戦の駆け引きをカード1枚1枚に凝縮しました。
ただ、いざ形にしてみると──作った本人には、もはや面白いのか難しすぎるのか、よく分からない(笑)
そこで今回、ChatGPTこと“チャッピー”にリプレイと検証をお願いしました。初心者候補者と中級者支援者の対戦をもとに、ゲームの流れやカードの使い方、戦略の幅などを実際に追っていきます。
よかったら、ちょっとのぞいてみてください。
カード1枚から始まる、小さな選挙戦の物語──
あなたの“推し”も、きっと勝てる。
第一章:静かなる開戦(選挙戦6か月前・第1〜3ターン)

選挙戦は、半年の時をかけて静かに、そして熱く始まった。
候補者のAは、王道の戦術を信じて疑わなかった。毎朝の街頭演説、子どもたちの通学見守り、地域でのごみ拾い。誰よりも真面目で誠実な姿勢は、ゆっくりだが確実に票を積み上げていった。「まっすぐに、地道に」がAの信条だった。
支援者のBは、バズと妨害を巧みに操る戦術家だった。SNSのフォロワー数を武器に、ポスティングや名刺戦術で拡散しつつ、他の陣営に対しては容赦ないヤジや炎上で妨害を仕掛ける。Bにとって選挙は舞台であり、自らが演出家だった。
もう一人の候補者Cは、撹乱型。徹底的に相手を見て、狙って、落とす。必要なら自分の票よりも、相手の票を削ることを選ぶ戦い方だ。冷静に、静かに、そしてときに無慈悲に──それがCの戦法だった。
そしてD。支援者でありながら、誰よりも静かに票を積み上げる。その裏では、防御カードを温存し、ここぞという時にすべてを無効化する鉄壁の構えを見せた。「守って積む」、それがDの哲学。
序盤は、互いの出方を見ながらの様子見だった。 Aは堅実に活動を重ね、2票、4票と積み上げる。 しかしBは早々に「ヤジでじゃま!」を繰り出し、Aの通学見守りを妨害。場の空気がざわめいた。
Cは名刺戦術から通学見守りへとつなげ、しれっと票を重ねていく。 Dはこども食堂やSNS活動など、あくまで控えめながら確実な一手を打っていた。
このとき、誰もが気づいていなかった。Dの“静かな連続加点”が、やがて脅威になることを。
第二章:仕掛ける者、封じる者(選挙戦3か月前・第4〜6ターン)

第4ターン、選挙戦が急変する。 Aが放った「刑事の警告」が、Bの行動を封じる。
Bは次ターンに活動カードを出せず、足が止まる。 Cはその隙を逃さず「そっくり出馬」を発動。
──Bの得点をまるごと奪い取る。
「えっ…そんなのアリ?」
それはまるで、見た目が似ているだけの別人が登場し、支持を横取りするという悪夢。
そしてDはその間、沈黙を保ちつつ票を加算していく。
第5ターン、Bは一矢報いるべく「投票へ行こう!」で攻撃。 Cは「熱いえんぜつ!」で返す。Aは「スルースキル」を温存しながらじわじわと加点。
Dはまたも静かに「名刺大作戦!」で布石を打つ。
第6ターン、Aは「熱いえんぜつ!」を初披露。 だがCが「善意の妨害者」でこれを無効化。 しかも防御不能。-1票の追加効果までついてきた。
「正直者が報われないなんて…」 観客席から、ため息とどよめきが混ざり合った。
第三章:揺らぐ支持、走る焦り(選挙戦1か月前・第7ターン)

このターンから選挙戦は新たな局面に突入する。 誰もが得点圏に入り、互いの動きが露骨になり始める。
Dが動いた。「公職選挙法の解釈」で、全員の技カードを封じたのだ。
その隙にBは「バズれ!SNS!」で票を伸ばす。 Cも粘る。Aも必死に演説を重ねた。
しかし、静かに、着実に票を積み重ねたDが、気づけば首位を伺う位置にいた。
第四章:奪い合いの選挙戦(選挙期間・第8〜9ターン)

ここからは、もはや戦争。 妨害と横取りが飛び交い、誰もが誰かを信じられなくなっていく。
第8ターン──それは、“最終章への扉”だった。 Bが「投票へ行こう!」で2票横取り、 Cが「熱いえんぜつ!」でBから2票を奪い返す。
Dは、誰にも妨害されず「通学見守り」と「切り抜き動画」で合計5票を積む。
そのとき、誰もが悟った。
「静かなるDが、本物だったんだ」と。
第9ターン、最後の足掻きが始まる。 Aは演説で地道に加点、BとCは互いに票を削り合う。 Dは名刺ボーナスとSNSでさらに得点を積み、静かに1位へ滑り込もうとしていた。
最終章:投票日(第10ターン)

すべてが決まる、最終ターン。
Aは「地域ゴミ拾い」と「切り抜き動画」で4票獲得。 ──だが、あと一歩及ばず。
Bは「期日前投票」を握っていた。だが発動条件を満たせず、使えない。 「チャンスだったのに…」
Cは活動カードで2票、だが手札が尽きた。 全力を出し切った、正真正銘のファイナルターンだった。
Dは「通学見守り隊!」で1票を重ねただけだった。 だがそれで、十分だった。
手札残り枚数による減点──それが最後の運命を分けた。
結果:
当選|D(支援者)18票
当選|C(候補者)17票
落選|A(候補者)15票
落選|B(支援者)11票
エピローグ:勝者なき勝負
誰かを守るために戦ったA。 票を増やすため、戦術で挑んだB。 誰かを落とすことで自分が生き残るC。
そして、戦わずして勝ったD。
この世界では、正しさだけが勝ちとは限らない。
勝利とは、沈黙と継続の先にあった。
これが、「推し勝つのススメ」。
あなたの推しを勝たせるのは、あなたの戦略と、執念と、そしてほんの少しの運だ。
次の選挙で、笑うのは──あなたかもしれない。
デッキ構成と戦いのあとに
A(候補者・王道型)
- 活動カード:街頭演説、通学見守り隊、こども食堂、SNS、地域ゴミ拾い、名刺大作戦!など
- 技カード:熱いえんぜつ!、切り抜き動画、スルースキル、刑事の警告、応援ありがとう
→ コメント:一貫して正攻法。序盤から地道に票を重ねたが、終盤の妨害に対して防御が間に合わず惜敗。
B(支援者・妨害バズ型)
- 活動カード:SNS、名刺大作戦!、通学見守り隊など
- 技カード:ヤジでじゃま!、炎上、投票へ行こう!、期日前投票、善意の妨害者、デマばらまき!
→ コメント:華々しい妨害で場をかき乱したが、終盤に妨害され、期日前投票も出せずに大きく沈む。
C(候補者・撹乱型)
- 活動カード:SNS、通学見守り隊、名刺大作戦!、地域ゴミ拾い
- 技カード:そっくり出馬、熱いのえんぜつ!、スルースキル、デマばらまき!、応援ありがとう
→ コメント:攻守の切り替えが上手く、そっくり出馬で一気に得点。後半も横取りに成功し、2位当選。
D(支援者・静かな鉄壁型)
- 活動カード:通学見守り隊、SNS、こども食堂、名刺大作戦!
- 技カード:公職選挙法の解釈、切り抜き動画、応援ありがとう、地域の信頼、スルースキル、投票へ行こう!
→ コメント:防御と得点のバランスが完璧。大技はないが、誰にも妨害されず静かに得点し続けてトップに立った。
実際にやってみた感想:
- 終盤に票を横取りされる恐怖、守れなかったときの悔しさ、そして自分の一手が勝負を決めたときの爽快感が強烈。
- プレイ中にドラマが生まれ、誰かを応援しながらも、時にその人を落とす選択を迫られるスリル。
- 一人ひとりに「推しの戦い方」があり、それがぶつかる瞬間がたまらない。
次は、どんな推しを勝たせようか──。
次のステージが、もう始まっている。



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